空から見た海

この写真は、モザンビーク中部の街、ビランクロからマプートに向かう飛行機から撮影しました。

手前の緑は陸地、その奥にひろがる、海の中に砂地が見えます。
遠浅なので、引き潮の時はこんなふうにどこまでもどこまでも歩いて行けるようになります。

この海は、モザンビークに2つある海中国立公園のうちの一つ、ジュゴンの棲む海として知られているバザルートの近くです。

1991年、日本の漁船がモザンビーク沖で、生きた化石と言われる魚、シーラカンスを釣り上げたそうです。日本とモザンビークの間で所有権が争われたそうですが、今はモザンビークの自然史博物館にはく製になって展示されています。

1.2メートルほどもある大きな体。隣にあるライオンのはく製にもひけをとらない迫力で、きっと海で一対一で遭遇したら、きれいだけど、とても怖いかもしれない、と思います。

もし、シーラカンスが生きていて、言葉を話せたら?人間が誕生するはるか以前の中生代の海はどんなだったのか、世代から世代へ語り継いでいる物語を教えてくれるかもしれません。